こういった結婚相談所は選ばないでおこう
在籍したのは全国組織の「全国仲人××会」の大阪支部。
そこを選んだのはHPを見て。
HPでは
「幸せな理想の結婚をしていただく為に全力でサポートします」
「カウンセリングや交際中の相談を行い、結婚まで最短ルートでサポート」
「ご成婚まですべて責任をもってお手伝いします」
といった人間味のある文言が並んでいる。
説明を聞きに訪問しました。
狭い事務所には責任者の女性(70代)と、その息子(50代)がいるだけ。
一見、家族的な雰囲気。大手相談所とは違い、コンピューターで相手を選ぶことはせず、
相談所に備え付けの会員のプロフィール冊子を1つ1つ見ていって、相手を選んでお見合いの申し込みをするという方法。
気になる成婚率を聞くと「20%~40%くらい」との答でした。
それが決め手となって入会。
当時は何も知らないので20%~40%などと言われたら
「けっこう高いな。ひと頑張りすれば夢が叶うかも」と考えるのも無理はないですよね。
後で振り返ると、そんな確率は到底あり得ず、欺瞞に満ちた数字でした。
相談所に入会してから半年、10回お見合いをしました。
通常はお見合いにこぎつけることが出来る回数は半年で2,3回程度らしい。
10回もお見合いできるなど珍しいケース、と言われました。だが、そこから先へなかなか進みません。
「ぜひ、一緒になりたい」と思えるような相手には巡り合えない。
自分に大して魅力などないのは分かっていますが、それにしても成果がなかなか現れず、不安が高まるばかり。
12回目のお見合いの時。相手の女性を連れてきた別の支部の女性仲人にこっそり聞きました。
「この結婚相談所で相手が見つかる確率は10%くらいですか?」。
すると仲人は「もっと低いわよ」と笑いながら答えました。
明確な数値は言ってくれなかったが私の推測では5%以下です。
その推測はほぼ間違いないと確信しています。
理由は
・コンピューターで相手を選ぶ情報系相談所の場合は3%程度というのは、業界では常識。
・この結婚相談所、婚活は殆ど会員任せ。
やっていることといえば、お見合い申し込み、応諾か否かの返事、日程の調整、
その後のお付き合いについての返事程度。つまり事務連絡のみなのです。
実は、少ない人材で手広く結婚相談業を営もうとすると、矛盾するシステムにならざるを得ないのです。
この相談所は全国組織なのですが、関西の会員がお見合い対象とするのは関西の会員。
遠方はない。多くの人に成婚してもらうためには、多くの会員をかき集めるしかありません。
20歳代~40歳代が中心ですが、50歳以上の会員も多くいました。
私は大阪支部の事務所に足しげく通いました。
責任者の会話、その他の情報を総合して推測するに、関西地区の会員数は男女合計500~600人ほどでしょう。100人や200人では運営できませんから。うち、大阪支部に所属しているのが400名ほど。
会員が婚約すると宣伝になるので、事務所内で話題になるのですが、その頻度は平均月1人でした。2人という月もたまにはあるみたいです。
つまり大阪支部の会員の成婚者は年15人ほどと推察されます。
単純に400で割ると約3%になりますね。退会・新規入会の数を考慮すると、もっと少ない。
2名で運営しているのに、これだけ会員が増えると、
全力でサポートとかカウンセリング、全て責任をもってお手伝い、など出来るわけがない。
実際、私もカウンセリングを受けたことなど1度もありません。
事務所をいつ訪ねても、スタッフは会員等との電話連絡に忙殺されているので親身なサポートは物理的に無理。
女性仲人さんに戻りますが、
この相談所組織における成婚率が7~8%程度なら「もっと低いわよ」との発言は出ないはず。
5~6%というのも現実的ではない。
なぜなら、5~6%となると情報系の2倍の成婚率になります。
このような実態なのに、そんな高い成婚率は、魔法でも使わねば出来ません。
この事業所の数字の原因は、運営方法にあると思われます。
今では、しっかり成婚率を載せている相談所は沢山あります。
【プロフィール】
結婚情報サービスに入会し、33歳から35歳までの約2年間、活動していました。
時には色々な相談所の中で、お金がかからない相談所を探して、口コミなどみずにお願いしたことがあります。
会社を選ぶときは、自身の生活スタイルを考慮しつつ、相互比較しながら自分に合う所の検討を!
個人的には会員数が多く、直接会って説明や面談をしてくれたり、会社として良識のある対応をしてくれる所をおすすめします。